トップページの目次
1.うつ病の原因
2.うつ病の対策
3.うつ病に効果効能があるサプリメント
4.サプリメント以外での予防改善
5.うつ病に関係する治療法
6.うつ病に処方される漢方薬
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うつ病の原因
うつ病の原因は二つの側面があり、それは「心の問題」と「脳内物質レベル」です。「心の問題」とは、仕事や人間関係などによるストレスや悩みなどがうつ病の原因になる場合です、「脳内物質レベル」は脳内の栄養不足より、セロトニンなどの脳内伝達物質が十分に合成されないため、うつ病になるのです。「気分」は心の持ち方だけでは決まらず、脳内の栄養状態によっても左右されます。
「脳内物質レベル」によるうつ病の原因は3つあります。
1.血糖値の乱高下
2.栄養素の不足(ビタミン ミネラル 脂肪酸など)
3.脳内伝達物質の材料になるアミノ酸の不足(トリプトファン フェニルアラニンなど)
上記3つのうつ病の原因の詳しく解説。
1.血糖値の乱高下によるうつ病発症のメカニズムは、脳のエネルギーは唯一糖類です、白砂糖や精製デンプンなどの食べると直に血糖値が急上昇する食品(このような食品は高GI食品と呼びます)を摂取しますと、膵臓から多量のインスリンが放出され、今度は血糖値が下がりすぎて脳内がエネルギー不足になります。このため不安やイライラ、疲労、うつ状態などになるのです。
2.セロトニンやアドレナリンなどの脳内伝達物質は、アミノ酸からたくさんの酵素の働きにより作られますが、これらの酵素はビタミンやミネラルなどの補酵素の助けがないと、働きませんので脳内が栄養不足になると、脳内伝達物質が少なくなり、うつ病になるのです。主にビタミンB群、ビタミンC、亜鉛などです。
3.脳内伝達物質の材料はアミノ酸です。これらの材料となるアミノ酸が脳内に供給されないとセロトニンやノルアドレナリンなどが作れずに、うつ病になります。
3種類のうつ病
うつ病にも種類がありまして
・セロトニンが不足すると、気分が落ちこみや不眠、不安、イライラなどの症状がでます。セロトニンの材料はアミノ酸のトリプトファンになります。
・アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンが不足すると、物事に対してやる気がなくなったり、疲労、睡眠の過多などの症状が現れます。これらの脳内伝達物質の材料はアミノ酸のフェニルアラニンとチロシンになります。
・またまれに「フェニルエチルアミン」と呼ばれる脳内伝達物質の不足によりうつ病になる場合があります。フェニルエチルアミンは恋愛中に脳内に多量に方出されるため「恋愛物質」とも呼ばれてまいています。このフェニルエチルアミンの材料は、アミノ酸のフェニルアラニンです。
どのタイプのうつ病の判断は試行錯誤しなければ、判りません。もしアミノ酸のフェニルアラニンを服用してみて、「せき立てられる思い」が出るようであれば「フェニルエチルアミン」は十分であると判断できます。
誤診に注意
鉄不足による貧血の症状はうつ病によく似ているため病院でよく誤診されますので、鉄不足を疑ってもみてください。
またうつ病とされている患者の内3分の1は、躁うつ病(双極性障害)を、うつ病(単極性障害)と誤診されていると言われていますので、注意が必要です。
うつ病の対策
脳内物質レベルでのうつ病の対策としては、興奮脳内伝達物質を補えばうつ病から開放されると考えられます。
「心の問題」でのうつ病の対策としては、「認知(行動)療法」が良いと思われます。
うつ病に効果効能があるサプリメント
●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス
- サミーには脳内伝達物質のセロトニンやノルアドレナリン、アドレナリンを増加させる働きがあります。
- セントジョンズワートはドイツでは医薬品として承認されていて単独で服用した場合、副作用が無いため欧米では幅広く使われていますが、薬理作用の強いサプリメントですので他の薬と併用するのは避けてください、使用する場合はお医者さんとよく相談してください。
- 5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)は、「グリフォニア・シンプリフォリア」と言うマメ科の植物の種から作られた天然物質で、欧米で抗うつ薬として用いられています。アメリカの栄養療法では5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)を1回50~100mgを1日2回摂取しています。5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)の副作用として5%の人が服用し始めに吐き気をもようしますが、摂取量を減らせば自然と体が適用します。
- ビタミンB群は糖をエネルギー変えて脳の神経細胞に供給し、気分の落ち込みから回復させます。またビタミンB6は興奮脳内伝達物質のセレトニンやノルアドレナリンの合成に必要な栄養素ですので、ビタミンB6が不足するだけでもうつ病になります。
- アミノ酸から脳内伝達物質が生成されえる過程で多種類のビタミン・ミネラルが必要です、またマルチビタミン・ミネラルを服用することで、三大栄養素の代謝を円滑に進める酵素を十分に働かせることができます。日常の体調を維持するための、予防として服用してください。
- DHAは脳の細胞膜を軟らかくして、セロトニンなどの脳内伝達物質を受け取り易くして、脳内伝達物質を効率良く働かせる事ができます。
- トリプトファンはセロトニンの材料、フェニルアラニンはアドレナリンとノルアドレナリン、ドーパミンそしてフェニルエチルアミンの材料、チロシンはアドレナリンとノルアドレナリン、ドーパミンの材料になります。
サプリメント以外での予防改善
うつ病は食欲不振になりやすいので、栄養不足にならないように食事の栄養バランスに注意して十分な栄養を摂ってください。脳内伝達物質の材料のアミノ酸を含んだ食品はピーナッツ、バナナ、アーモド、牛乳、チーズ、卵黄、トウモロコシなどですので、積極的に摂ってください。
またうつ病の原因に日光の不足、運動の不足、過剰なストレスなどもありますので、日中十分な日光を浴びながら、散歩などをして心身をリラックスさせてください。
うつ病医療について
うつ病の判断は難しいので、ここでアメリカ精神医学会のうつ病の判断基準を紹介します。
- 自分を価値の無い人間と思い、自分を責めたり罪悪感に襲われる。
- 死や自殺を繰り返し考える。
- 食欲がなく体重が減る、あるいは逆に食欲が増進し体重が増える。
- 睡眠障害
- 何事にも興味が持てなくなる。性欲の減退。
- 身体のエネルギーの消失と疲労感。
- 思考力や集中力の低下。
7項目のうち4つの症状が1ヶ月以上つづいたら「たぶん、うつ病」もし5つの症状が該当すれば「確実に、うつ病」と定義しているのが、アメリカ精神医学会の判断基準です。
最後にお医者さん選びは以下の事に注意しましょう。
- 薬の処方や副作用について説明しない。
- いきなり3種類以上の抗うつ薬を出す。
- 薬がどんどん増える。
- 薬について質問すると不機嫌になる。
- 薬に頼り薬以外の対応法を知らないようだ。
このようなお医者さんで1年以上たっても改善しない様でしたら、病院を変えることをお勧めします。
また栄養療法を取り入れている病院もお勧めです。その他「心の問題」の解決として、保険が適用されませんが、カウンセリングも受けてみる事も大切だと思います。ヨーロッパのカウンセラーは患者と日常の生活について会話をして、うつ病の原因を探します。探し当てた原因に対して患者の消極的な考えを、積極的な考えに導いていきます。この治療方法を「認知療法」と呼びます。
うつ病に関係する治療法
うつ病を客観的に診断できる「光トポグラフィー検査」(NIRS)
「分子整合栄養医学」(オーソモレキュラー療法)による躁うつ病(双極性障害)治療
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うつ病に処方される漢方薬
漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。
「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。
- 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
- 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
- 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。
「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。
実証
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
抑うつ、神経症に用いられます。不安、イライラ、不眠、動悸、驚きやすい、胸脇苦満、めまい、のぼせ、疲労倦怠感などがあるときに有効です。 - 大承気湯(だいじょうきとう)
神経症や便秘などに用いられます。のぼせやほてり、口渇などがみられる場合に有効です。 - 女神散(にょしんさん)
自律神経失調症にともなうのぼせやめまいのほか、神経症、不眠症などに用いられます。頭痛、動悸、不安、肩こりなどがある場合に有効です。
中間証
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
抑うつ気分、思考抑制、不安感、焦り、不眠、疲労感、無気力などの症状の場合、多くの方に適合すると思われます。女性の更年期障害、月経不順・月経困難症、自律神経失調症などにも用いられます。 - 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
頻尿に加えて、気分がふさぎがちで、不安が強く、神経過敏ぎみの場合に有効です。 - 柴朴湯(さいぼくとう)
気分が沈んだ状態の時に用いられます。食欲不振、疲労倦怠、さらに、のどや食道に異物感がある場合に有効です。
虚証
- 香蘇散(こうそさん)
神経症に用いられます。胃腸が弱く、神経質で、不安や不眠があり、胃内停水がみられる場合に有効です。 - 加味帰脾湯(かみきひとう)
うつぎみ、神経症、自律神経失調症、不眠症などに用いられます。胃腸が弱く、血行不良で貧血ぎみ、動悸や寝汗などの場合に有効です。 - 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
神経症、心臓神経症に用いられます。やせて血行不良、疲労倦怠、冷え、貧血、神経過敏などがある場合に有効です。
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